玄米とは


玄米とは、稲の果実である籾(もみ)から、籾殻(もみがら)を除去した状態のお米のことを言います。

玄米から表面の薄皮である糠(ぬか)と胚乳(はいが)を取り除くことを精白と言い、精白されたお米は精米と言われています。

また、胚芽を残したままで糠を削って精米されたものを分搗(ぶづき)米といい、糠層の削る割合により、七分搗(糠を7割削った状態)や五分搗(糠を5割削った状態)などと言います。

ちなみに、水に浸して蒸して炒った玄米や、爆(は)ぜてポップコーン状になった玄米に、番茶や煎茶などをほぼ同量の割合で加えたお茶が玄米茶となります。


玄米の効果


お米の栄養素は、この糠と胚乳と呼ばれる部分に95%が凝縮されています。

代表的なものは、ビタミンB1、B2、B3(ナイアシン)、B6などのビタミンB群、脂肪の一種であるリノール酸、ビタミンEなどが豊富に含まれています。

最近は添加物の多い食品のため、ビタミンB1不足による脚気が復活してきており、その予防に玄米は有効です。

リノール酸は血液中の余分なコレステロールを減らすので動脈硬化などに効果を発揮します。

またリノール酸は細胞内に余分な水分などが入りこむのを防ぎ、身体の代謝を高めるので、ダイエットにも効果的です。

さらに、玄米は白米の約8倍もの食物繊維が含まれており、便秘の改善・予防に役立ちます。