夕顔とは
夕顔は、北アフリカやインドを原産地とするウリ科の植物です。
夏の夕方に開いた白い花が翌日しぼんでしまうことからアサガオ・ヒルガオ・ヨルガオに対して命名されました。
しかし、アサガオ・ヒルガオ・ヨルガオはいずれもヒルガオ科の植物であり、種はまったく異なります。
大きな果実を実らせることが特徴で、果実を細長い帯状に剥いて加工したものはかんぴょうと呼ばれ、巻き寿司や汁物などに使われ食用にされます。
夕顔の実はふくべ(瓢)と呼ばれ、それを干したものだからかんぴょう(干瓢)と呼ばれています。
夕顔は同一種であるヒョウタンの中から、食用として苦みを持つ有毒成分ククルビタシンの少ない品種を選別した変種です。
夕顔の効果
夕顔の実は、食物繊維やカルシウム、ナイアシン、鉄分、亜鉛、マンガン、カリウム、リンなどが豊富に含まれています。
食物繊維は、ごぼうの3.5倍、切干だいこんの1.5倍も含まれています。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありますが、夕顔の実には両方が含まれています。
不溶性食物繊維は便の量を増やしてくれるので、腸壁を刺激してぜんどう運動を促します。
水溶性食物繊維は便を軟らかくして腸内を滑りやすくしてくれます。
カルシウムも牛乳の3倍と豊富で、骨や歯の形成に役立ちます。
ナイアシンは、エネルギー代謝など補酵素として関わっています。
鉄は貧血の予防に、亜鉛は味覚の機能を保つ作用があり、マンガンは代謝機能を活性化させ、カリウムは高血圧の予防に役立ちます。