ドクダミとは
ドクダミは、東アジアに広く分布し、日本全土の陰地、湿地にも自生するドクダミ科の植物です。
特異臭があり、繁殖力が強い地下茎は長く伸びて分岐し、一度根づいたら、なかなか除草できないしぶとい草です。
日本では昔から民間薬として利用され、主として化膿性皮膚炎、水虫等真菌症など皮膚病に外用薬として使われてきました。
ドクダミの名前の由来は、毒を抑えるという意味の「毒矯み」からきているという説や、毒でも入ってるのではないか?という「毒溜め」からきているという説などがあります。
また、ドクダミの生薬名は「十薬」と言って、馬に食べさせると十もの薬効があることがその由来です。
十薬という名が示すように、外用以外にもさまざまな薬効がある事が知られています。
ドクダミの効果
ドクダミには、クエルシトリン・イソクエルシトリン、デカノイルアセトアルデヒド、カリウム塩、フラボノイドなどの成分が効果を発揮します。
クエルシトリン・イソクエルシトリンには、利尿作用、血圧降下作用、毛細血管強化作用、新陳代謝作用を促進します。
さらに、整腸作用があり、便をやわらかくして、緩下剤として働きます。
ドクダミの独特な臭いは、デカノイルアセトアルデヒドという成分ですが、解毒作用・抗菌作用があり、タムシ、水虫、インキンなどのカビと共に、アトピー性皮膚炎やニキビにも良いとされています。
フラボノイドは、動脈硬化を予防する働きがあり、また、活性酸素を取り除き、過酸化脂質を出来にくくする働きがあるので、老化防止に役立ちます。
その他、ドクダミの効果は、風邪、蓄膿症、耳鳴り、胸の痛み、のぼせ、胃酸過多、冷え性など、挙げればきりがないほどあります。